후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,163자 · 25화면
「八、庭を見たい。提灯を貸せ」
平次はそれに構わず、庭へ降りて四方を見廻して居りましたが、やがて、駕籠を据えた跡らしいものを撒水の湿りの上に見出すと、その辺の土などを念入りに調べた末、
「――この泥だよ、八、守り刀の鞘に付いていたのは。壁の繕いか何かに使った荒木田が、雨や撒き水に解けて、この辺一面の庭に鍍金をしたようになっていたんだ」
平次は庭土を指でつまんで、八五郎に見せて居ります。
「すると、どんな事になるでしょう」
八五郎には、それが何んの意味ともわかる道理はなかったのです。
「家の中へ入ろう。主人はあまり良い顔をしないが――」
平次はもういちど家の中に入ると、お通夜の衆に交って四方を眺めておりましたが、部屋の隅にある古箪笥に眼をつけると立ち上がって、その上の何やら斑点のあるのを透して見た上懐ろ紙を出して静かに拭きました。
紙の上には、明らかに古くなりかけた血液が膠のように――少量ではあるがべっとり付くではありませんか。
「仲人の伊賀屋さんが、守り刀を見付けたというのは、この箪笥の上でしょうな」
平次は主人の秋山佐仲に訊ねました。
「左様」
主人の答えのブッ切ら棒さ。