후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 157,440자 · 313화면
「これはこれはようこそ」
笹野新三郎自ら立っての出迎えです。三人の使者のうち大橋要人と名乗る四十男は、先日笹野新三郎役宅を訪ねて、尾張家御留守居の意を伝えた仁、津田孫太郎は名だたる槍術の名人で、鈴木倉之進は尾州の柔術指南番、いずれも当時江戸邸中に雷名をはせた武辺者です。中へ通して一巡のあいさつが終ると、
「先日申し入れました尾州中納言家御用金一万両、用人大橋要人改めて頂きにまかり出ましてご座る。これは留守居役山澄淡路守殿の書面、篤と御被見下さるよう」
恭しく取り出した大箱、笹野新三郎の前に高々とささげます。
「確かに」
文箱から書面を取り出して、一応披見した笹野新三郎、もとの通り文箱の高紐を結んで返しながら、
「一万両の金子は、これに置きました。御改め下さるよう」
床の間に杉なりに積んだ、五つの二千両箱を指すのでした。一つ一つがざっと十貫目もあるでしょう。小判一枚が純金で四匁もあった時勢ですから、一万両というと容易ならぬ大金です。
「では」
大橋要人が合図すると、庭に待機していた係りの役人は、椽側に五つの二千両箱を持出して一枚一枚念入りの調べが始まりました。