후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 157,440자 · 313화면
平次は死骸の前に腰を据えて、恐ろしく念入りに調べ始めました。近江屋半兵衛や、定吉の父親の死骸に対した時とは、熱心さにおいて格段の違いがあります。
月代も髯も伸びているにしても宇八はそんなに悪い人相ではなく怨みを呑んで死んだ顔には、何処かにほのぼのとしたあまさがあります。三十八というにしては、少し老けて見えるのは、この十何日の間、江戸中の岡っ引の眼を逃れるために、堂宮の椽の下か何んかに帯も解かず逃げ込んでいたのでしょう。
身体は華奢な方ですが、二の腕に賽の目の三が入墨してあるところを見ると、間違いなく斑組六人男の一人でなければなりません。
「これで、宇津の谷峠の尾州の御用金一万二千両を奪った斑組の六人男が、五人までは死んだことになる」
平次は死骸の腕の入墨を見ながら、感慨深くいうのでした。
「残るは一が一人だけ」
八五郎は指などを折って見ております。
「そいつが多分首領だろう。宇津の谷峠で二人の仲間が死んでいるから、残ったのは四人だけだ。その四人が何にかわけがあって仲間割れをしたのだろう」
「その生き残った首領はどんな凄い野郎でしょうね。面だけでも見たいじゃありませんか」