후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十二)狐の嫁入(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,230자 · 280화면
です。穴の中でひどく汚れた羽織は脱いで、畳んで娘の風呂敷の中に入れ、心にとがめられながらも、誰知るまいと思っておりました」
「…………」
こんどは平次が聴き手になりました。火が燃え上がってから、誰も気の付かない“時間”のあったことや、夏羽織を気にしていた親分の慧眼を、今さらガラッ八は思い当った様子です。
「親分さん、決して逃げも隠れもいたしません。――が、たった三日だけお見遁しを願います。娘の祝言が済んでしまったら私は――」
徳兵衛は悲痛な顔を挙げるのです。娘の祝言が済んだ後で自首して出たとして、その娘が無事に嫁入り先に納まるでしょうか。
「それはむずかしい」
平次のむずかしいと言うのは三日縄を延ばしてくれという言葉に対するものではなかったでしょう。
「東海坊が娘の病気を言い触らしたら、この縁談は破れるばかりでなく、娘は生きていないでしょう。そうかといって、自分の子ながらあんなに綺麗に育った娘を、獣物のような東海坊にくれてやる気にもなりません」
「よく解った」
「親分」
「たった三日だよ」
平次は立上がりました。後ろには畳の上に伏し拝む徳兵衛、ボロボロと泣いている様子です。