후리가나로 읽는 일본 고전
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にしきぎ
錦木
宮本 百合子
宮本 百合子의 錦木(にしきぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,481자 · 103화면
若君はあふれた水を流すよりもたやすくそのみちみちた心のたったほんの一寸したところを墨の香をこめてかきながした、やさしい手でこす□□□□色紙を形よくあやなして居る。
〔二行分空白〕
と云う歌を見つめながらうれしい心をしみじみと味わって居た。
後室の披露ははじまった、男君は誰よりも一番女君の歌のよいようにと祈って居た。自ぼれの強い女がこれならと自信をもって居た歌が一も二もなくとりすてられたのをふくれてわきを向いて額がみをやけにゆらがす女もあるし意外のまぐれあたりに相合をくずすものもあるなどいずれもつみのない御笑嬌で有る。この人達の中で月と日とのようなかがやきをもった二人の歌はよまれた。女は男君の歌の一番よいようにと男は紫の君の一番立派に出来るようにとのぞんで居た通り女君、男君の哥は美くしさの目立つと同じほどの力をもって居た。
〔二行分空白〕
と云うやさしい女性らしい哥の句をくりかえしながら人々は二人の仲をいろいろに想像しながら又、この栄の有る二人をねたく思いうらやましく思いながら一寸は賞讚の声を止めなかった。沢山のうたはその出来の順に下枝から段々上枝へとさげられた、一番高い花の梢に若い男がその女君の色紙をそうともちながらほうばいに抱かれてつるすのをうらやましく、あの手の指に身をそえたいと光君は思った、今日