후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
にしきぎ
錦木
宮本 百合子
宮本 百合子의 錦木(にしきぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 52,481자 · 103화면
母君はふるえた、でもあきらめたような声で云う。人々の頭には雷のように、
「死んでしまった」
と云うことがひらめいた。けれ共各々はなるたけそうでないようにといのって居るけれ共どうしてもそれが思われてならなかった。
いきなり向うの細殿を小供の足音でかけて来るものが有る。うすい着物の上に片っ方だけ袿をひきかけて走ってきた童は、人々のかおを見ると急にポロポロと涙をこぼして幼いもののだれでもがするようにしゃくり上げてどもってばっかり居る。
「どうおしだ、何があるの、云って御呉れ」
殿はやさしい声でその手を背におく。
「申し上げます、わ……わかさまが……彼の奥の池に紫の君様……の……御お、衣がう、ういて居りますと只今申して来たものがございます……」
「エー? 奥の池に――紫の君の衣が……」
殿のかお色はにわかに変って唇はワナワナとふるえて居る。女の人達はもうそのわけを察してもう声を立ててなきくずおれて居る。
「私達の心で思って居て口に出さないで居た結果がとうとう来た。彼の骨をけずるような悲しみはまだ年の若い情のかったあの人にはしのべなかった、だからまずもののわきまえのないように気が狂ったのだ、それでもまだ苦しいつらいことが有ったと見えて永久に苦しみのない静かな水の底に柔い藻に抱かれてしまったのだろう、秋のつめたい水の中も情ない