일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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に、さんば――じゅうに、さんば

鏡花短篇集

泉 鏡花

泉 鏡花의 鏡花短篇集(に、さんば――じゅうに、さんば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,305자 · 66화면

아오조라 문고

すぐに、くるりと腹を見せて、葉裏を潜ってひょいと攀じると、また一羽が、おなじように塀の上からトンと下りる。下りると、すっと枝に撓って、ぶら下るかと思うと、飜然と伝う。また一羽が待兼ねてトンと下りる。一株の萩を、五、六羽で、ゆさゆさ揺って、盛の時は花もこぼさず、嘴で銜えたり、尾で跳ねたり、横顔で覗いたり、かくして、裏おもて、虫を漁りつつ、滑稽けてはずんで、ストンと落ちるかとすると、羽をひらひらと宙へ踊って、小枝の尖へひょいと乗る。

水上さんがこれを聞いて、莞爾して勧めた。

「鞦韆を拵えてお遣んなさい。」

邸の庭が広いから、直ぐにここへ気がついた。私たちは思いも寄らなかった。糸で杉箸を結えて、その萩の枝に釣った。……この趣を乗気で饒舌ると、雀の興行をするようだから見合わせる。が、鞦韆に乗って、瓢箪ぶっくりこ、なぞは何でもない。時とすると、塀の上に、いま睦じく二羽啄んでいたと思う。その一羽が、忽然として姿を隠す。飛びもしないのに、おやおやと人間の目にも隠れるのを、……こう捜すと、いまいた塀の笠木の、すぐ裏へ、頭を揉込むようにして縦に附着いているのである。