일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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に、さんば――じゅうに、さんば

鏡花短篇集

泉 鏡花

泉 鏡花의 鏡花短篇集(に、さんば――じゅうに、さんば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,305자 · 66화면

아오조라 문고

台所から、中の室から、玄関あたりは、ばたばた人の行交う音。尤も帯をしめようとして、濃いお納戸の紋着に下じめの装で倒れた時、乳母が大声で人を呼んだです。

やがて医者が袴の裾を、ずるずるとやって駈け込んだ。私には戸外へ出て遊んで来いと、乳母が言ったもんだから、庭から出たです。今も忘れない。何とも言いようのない、悲しい心細い思いがしましたな。」

花売は声細く、

「御道理でございますねえ。そして母様はその後快くおなりなさいましたの。」

「お聞きなさい、それからです。

小児は切て仏の袖に縋ろうと思ったでしょう。小立野と言うは場末です。先ず小さな山くらいはある高台、草の茂った空地沢山な、人通りのない処を、その薬師堂へ参ったですが。

朝の内に月代、沐浴なんかして、家を出たのは正午過だったけれども、何時頃薬師堂へ参詣して、何処を歩いたのか、どうして寝たのか。

翌朝はその小立野から、八坂と言います、八段に黒い滝の落ちるような、真暗な坂を降りて、川端へ出ていた。川は、鈴見という村の入口で、流も急だし、瀬の色も凄いです。

橋は、雨や雪に白っちゃけて、長いのが処々、鱗の落ちた形に中弛みがして、のらのらと架っているその橋の上に茫然と。