후리가나로 읽는 일본 고전
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もん
門
夏目 漱石의 門(もん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,830자 · 278화면
ただ掛物も屏風も一つも見当らない事だけ確かめて、中へ這入った。
御米は無論夫が佐伯から受取った屏風を、いくらかに売り払うつもりでわざわざここまで足を運んだのであるが、広島以来こう云う事にだいぶ経験を積んだ御蔭で、普通の細君のような努力も苦痛も感ぜずに、思い切って亭主と口を利く事ができた。亭主は五十恰好の色の黒い頬の瘠けた男で、鼈甲の縁を取った馬鹿に大きな眼鏡を掛けて、新聞を読みながら、疣だらけの唐金の火鉢に手を翳していた。
「そうですな、拝見に出てもようがす」と軽く受合ったが、別に気の乗った様子もないので、御米は腹の中で少し失望した。しかし自分からがすでに大した望を抱いて出て来た訳でもないので、こう簡易に受けられると、こっちから頼むようにしても、見て貰わなければならなかった。
「ようがす。じゃのちほど伺いましょう。今小僧がちょっと出ておりませんからな」
御米はこの存在な言葉を聞いてそのまま宅へ帰ったが、心の中では、はたして道具屋が来るか来ないかはなはだ疑わしく思った。一人でいつものように簡単な食事を済まして、清に膳を下げさしていると、いきなり御免下さいと云って、大きな声を出して道具屋が玄関からやって来た。