후리가나로 읽는 일본 고전
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とうぎゅう
闘牛
野上 豊一郎
野上 豊一郎의 闘牛(とうぎゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,037자 · 16화면
血が赤いリボンのように牛の黒い脊筋から流れる。
四本の脚を踏んばって突き刺さった槍の力を受け止めていた牛は、忽ち渾身の勇を揮ってそれを反ね返し、鋭い大きな二本の角でぐさりと馬の右腹を突いた。馬はピカドルを乗せたまま脆くも板囲いの根もとに押し倒され、ピカドルは反ね飛ばされた。
キャーーーッ!
裂帛の叫び声が私の耳もとで叫ばれた。見ると、弥生子は顔を両手の中に埋めている。牛が馬か人かを突き殺したと思ったのだろう。しかし、誰もそんな初心な見物人を問題にする者はなかった。六万の目は熱心に牛の一対の角の上に集まっていた。馬の右腹は野球の捕手の胸当のような厚い革で保護されてあるので、私たちは腹綿の迸り出るのを見ないですんだのであるが、一九二八年以前だったら馬は一たまりもなくその場に絶命していた筈である。その頃はピカドルもしばしば突き殺された。ピカドルは今日では鎖かたびらみたいなものを下に着込んでるそうだ。
ところが、牛は勇猛ではあるが、愚鈍にできてるので、折角ピカドルを馬ごと突き倒しながら、第二の突きを入れる前に、駆け寄って来たテュロに赤い合羽を振られると、その方へ気を取られ、すぐその合羽の方へ突っかかって行く。