후리가나로 읽는 일본 고전
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いんじゅう
陰獣
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 陰獣(いんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,968자 · 131화면
上から見た静子は、やや上品さを失った様ではあったが、その代りに、彼女の持つ一種不可思議なオブシニティが一層色濃く私に迫って来るのを感じた。
それは兎も角、私は何か大江春泥を証拠立てる様なものが残されていないかと、手提電燈の光を近づけて、梁や天井板の上を調べ廻ったが、手型も足跡も、皆曖昧で、無論指紋などは識別されなかった。春泥は定めし「屋根裏の遊戯」をそのままに、足袋や手袋の用意を忘れなかったのであろう。ただ一つ、丁度静子の居間の上の、梁から天井をつるした支え木の根元の、一寸目につかぬ場所に、小さな鼠色の丸いものが落ちていた。艶消の金属で、うつろな椀の形をしたボタンみたいなもので、表面にR・K・BROS・CO・という文字が浮彫りになっていた。それを拾った時私はすぐ様「屋根裏の遊戯」に出て来るシャツのボタンを思い出したが、併し、その品はボタンにしては少し変だった。帽子の飾りか何かではないかとも思ったけれど、確かなことは分らぬ。あとで静子に見せても、彼女も首をかしげるばかりであった。
無論私は、春泥がどこから天井裏に忍び込んだかという点をも綿密に調べて見た。