후리가나로 읽는 일본 고전
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かげろうざ
陽炎座
泉 鏡花
泉 鏡花의 陽炎座(かげろうざ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,381자 · 67화면
それに対して、そのまま松崎の分った袂は、我ながら蝶が羽繕いをする心地であった。
まだ十歩と離れぬ。
その物売の、布子の円い背中なぞへ、同じ木賃宿のそこが歪みなりの角から、町幅を、一息、苗代形に幅の広くなった処があって、思いがけず甍の堆い屋形が一軒。斜に中空をさして鯉の鱗の背を見るよう、電信柱に棟の霞んで聳えたのがある。
空屋か、知らず、窓も、門も、皮をめくった、面に斉しく、大な節穴が、二ツずつ、がッくり窪んだ眼を揃えて、骸骨を重ねたような。
が、月には尾花か、日向の若草、廂に伸びたも春めいて、町から中へ引込んだだけ、生ぬるいほどほかほかする。
四辺に似ない大構えの空屋に、――二間ばかりの船板塀が水のぬるんだ堰に見えて、その前に、お玉杓子の推競で群る状に、大勢小児が集っていた。
おけらの虫は、もじゃもじゃもじゃと皆動揺めく。
その癖静まって声を立てぬ。
直きその物売の前に立ちながら、この小さな群集の混合ったのに気が附かなかったも道理こそ、松崎は身に染みた狂言最中見ぶつのひっそりした桟敷うらを来たも同じだと思った。
役者は舞台で飛んだり、刎ねたり、子供芝居が、ばたばたばた。