후리가나로 읽는 일본 고전
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ずいひつ しほんたいへいき
随筆 私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 随筆 私本太平記(ずいひつ しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,947자 · 114화면
いずれにしろ、ふれずにおけばよいとしておける事項ではないとおもう。
現実として、湊川神社にはいまでも年間数十万の参拝者やら修学旅行の学生がある。彼らにはなにがまつってあるのかさえわかっていない。神社側でも今日では説明らしい説明はそれにたいして持っていないのが実状である。しかもことばはどこかに生きている。愛国という語がなまごろしになっているように、正成といえば“七生報国”もおもい出されよう。
正成の自決した場所は、ほぼ湊川の北の山間とだけは史家のあいだでも一致しているが、私は往年、豊田武博士が“歴史地理”へよせた「河内宇礼志野の御庄当雑事」の裏書というものによってもっぱら書いた。書く自信をつよめられた。
これは大乗院の僧朝舜の知人和田某が、湊川合戦の直後(約一ヵ月後)神戸へ出むき、同地で見聞して帰ったことの手紙で、足利方にも楠木方にもなんら恩怨のない第三者の聞書だけにかなり信用できるものである。
右の一文でとくに注意されるのは、尊氏が正成の首を実検したのち、その遺骸をねんごろに供養させて、供養料に、魚見堂附近の田地五十丁を僧所(真光寺か)へ寄附していることだ。