일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あめあがる

雨あがる

山本 周五郎

山本 周五郎의 雨あがる(あめあがる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,794자 · 43화면

아오조라 문고

牛尾大六は白扇の上に紙包を載せ、それを伊兵衛の前に置きながら云った、「主膳が申しますには、些少ながらこれを旅費の足しにでもお受け下さるよう、とのことでございました」

「いやとんでもない、こんな」伊兵衛は泣くような顔で手を振った。「――こんな御心配はどうか、いろいろ戴いていることでもあり、どうかこんな」

「いいえ有難く頂戴いたします」

こう云いながら、おたよが来て、良人の脇に坐った。伊兵衛は狼狽したが、大六も驚いて、あやふやに頭を下げてなにか云おうとした。しかしおたよはその隙を与えなかった。いくらか昂奮はしているが、しっかりした調子で、はきはきと次のように云った。

「主人が賭け試合を致しましたのは悪うございました、わたくしもかねがねそれだけはやめて下さるようにと願っていたのでございます、けれどもそれが間違いだったということが、わたくしには初めてわかりました、主人も賭け試合が不面目だということぐらい知っていたと思います、知っていながらやむにやまれない、そうせずにいられないばあいがあるのです、わたくしようやくわかりました、主人の賭け試合で、大勢の人たちがどんなに喜んだか、どんなに救われた気持になったか」