일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆきくるまえのこうげんのはなし

雪くる前の高原の話

小川 未明

小川 未明의 雪くる前の高原の話(ゆきくるまえのこうげんのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 5,024자 · 10화면

아오조라 문고

どこへなりと飛んでゆこうと思えばいけたからです。けれど、やはり、彼は、古巣のかかっているところを恋しがっていました。

夏のはじめの時分には、どんなに、自分たちは楽しかったろう。このあたりは、自分たちの朗らかに歌う唄の声でいっぱいであった。そして、紫や、赤や、青や、黄や、白の美しい花たちは、いずれも自分たちの姿をほめはやしたものだ。そして、すこしでも長く、自分のところにいてもらいたいと願ったものだ。しかし、もう、自分たちの仲間は散ってしまった。美しい花は、とっくの昔に、なくなってしまった。けれど、なんで、もう一度ああいうことがこないといえよう……。はちには、こんなことも空想されたのでした。

太陽が、だんだん方向を変えて、レールの上がかげり、地の上が冷たくなって、下の枝には終日、日の当たらないことがあるようになってから、彼は、高い枝にからんだ、つたの葉に止まっていたのでした。いつしか、そのつたの葉もまた赤く色づいてきたのであります。しかしやさしいつたの葉は、自分のやがて散ることも忘れて、つねに、はちを慰めていました。

「もう、じきに太陽が上がりますよ。