후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのやどり
雪の宿り
神西 清
神西 清의 雪の宿り(ゆきのやどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,995자 · 51화면
とは申せその底には容易ならぬ気配も動いておりますし、桃花坊はその夜の合戦の場より隔たっておりませんので、すぐさま御家財御衣裳の御引移しが始まります。太平記と申す御本を拝見いたしますと、去んぬる正平の昔、武蔵守殿(高師直)が雲霞の兵を引具して将軍(尊氏)御所を打囲まれた折節、兵火の余烟を遁れんものとその近辺の卿相雲客、或いは六条の長講堂、或いは土御門の三宝院へ資財を持運ばれた由が、載せてございますが、いざそれが吾身のことになって見ますれば、そぞろに昔のことも思い出でられて洵に感無量でございます。この度の戦乱の模様では、京の町なかは危いとのことで、どこのお公卿様も主に愛宕の南禅寺へお運びになります。一条家でも、御縁由の殊更に深い東山の光明峰寺をはじめとし、東福、南禅などにそれぞれ分けてお納めになりました。京じゅうの土倉、酒屋など物持ちは言わずもがな、四条坊門、五条油小路あたりの町屋の末々に至るまで、それぞれに目ざす縁故をたどって運び出すのでございましょう、その三四ヶ月と申すものは、京の大路小路は東へ西への手車小車に埋めつくされ、足の踏んどころもない有様。