후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
泉 鏡花의 雪柳(ゆきやなぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,054자 · 90화면
乱れた姿で、中形青海波の浴衣の腕を露呈に、片手に黒い瓶を抱き、装塩をしながら、撮んだ形を、抜いて持った銀の簪の脚で、じゃらすように平直していた。
流行の小唄端唄など、浄瑠璃とは趣かわって、夢にきいた俗人の本歌のような風情がある。
荒唐無稽だの、何だのというものの「大森辺魔道の事」人はこんな時に、この物語を思い出すのが、身のためだろう。
その黒い瓶を取って投げられたら。……
筆者は足早に立退いた。
出抜けると丘が向うに、くっきりと樹が黒い。山下町はこの辺らしい。震災に焼けはしなかった土地と思うが、往来もあわただしく、落着きのない店屋が並んで、湿地か、大溝を埋めたかと見え、ぼくぼくと板を踏んで渡る処が多い。
ここへ来たのは、もう一ヶ処、見て戻りたい場所があったからで。……足場のよくない、上り道だが、すぐ近くに、造作なく、遠い心覚えの、見当がついた。
――一本松と、そこの一基の燈籠である――
おなじ一本松という――名所が、故郷なる金沢、卯辰山の山の端にあって、霞を絡い、霧を吸い、月影に姿を開き、雨夜のやみにも灯一つ、百万石の昔より、往来の旅人に袖をあげさせ、手を翳させたものだった、が、今はない。