후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
泉 鏡花의 雪柳(ゆきやなぎ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 45,054자 · 90화면
真向うに、その夜、真暗な上り道がありました。一本松はその上なんです。石磴は、のぼると、……寺なのを、まつたくその時は知らなかった。のみならず、お目にかけたいくらい、あの石磴は妙です。あたりに何にもない中に立っているから、仄白い空の階子のようで、故郷の山道に似た処から、ひとりぎめに、私が先へ踏掛けた。ついて上ったのは、お冬さんなんですが、どうでしょう。庭下駄で捌く褄の媚かしさが、一段、一段、肩にも、腰にも、裳にも添って、上り切ると、一本松が見えたから不思議なんです。
「風はないのに、松の匂が襲うと一緒に、弱い女の肌の香が消えそうで。……実際身でしめ、袖で抱きたかった。
心細道、岩坂辿り、辿りついたはその松の蔭、
……その一本松よき死場所と、
かげの夫婦は手で抱合うて……
それから何でしたっけ。」
お冬が、
「……かくす死恥……ですわ、そんな、唄、うたってかまいませんか。
かくす死恥旗天蓋に、蛇目傘開いて肩身をすぼめ……
あれ、お燈明が、石燈籠に。
おとせあれ見よ、草葉の露に、青い幽迷な蛍火一つ……
蛍のようですわね。」
「お燈明。」
「ええ、ねえ、ごらんなさい、この松には女の乳を供えるんです。