후리가나로 읽는 일본 고전
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かみなり
雷
海野 十三
海野 十三의 雷(かみなり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,706자 · 40화면
小手を翳して仰げば、避雷針は一間ほど上に、厳然と立っていた。そこには太い撚り銅線がシッカリと結びつけられて居り、その銅線は横にのびて、櫓の横を木樋の中に隠れて居る。銅線はその木樋の中を貫通して、百尺下に下り、それから地中に潜って、雷の通路を完成している筈だった。だから彼の身体は、落雷に対して、全く安全であった。
彼は、雨の中に身体をゴロンと寝がえりうつと、開こうともせぬ黒鞄の陰から、下の方を睨んだ。ハッキリとは見えないが、遥か下に、英三とお里の住む二階家が雨脚の隙間からポーッと見えた。――そのとき彼の容貌は、にわかに悪鬼のように凄じく打ちかわり、板敷の上にのたうちまわって哄笑した。
「うわッはッはッはッ。……見ていろ! お前たちもこれから直ぐに稲田屋の老ぼれたちの後を追わせてやるぞ。雷に撃たれてから気がつくがいい。赤外線映画を撮るなどとは、真赤な偽りで、ただこの雷よせの櫓を作りたかったためなんだ。天下に誰が、この俺の考えた奇抜な殺人方法に気が付くものか。ああ俺は、七年前の恨みを、今日只今、お前たちの上にうちつけてやるのだ。うわッはッはッはッ」
その物凄い咆哮に和するかのように、流れるような雨脚とともに、雷鳴は次第次第に天地の間に勢を募らせていった。