후리가나로 읽는 일본 고전
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らいほうとうものがたり
雷峯塔物語
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 雷峯塔物語(らいほうとうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,606자 · 45화면
捕卒はびっくりしてそこへ立ち縮んだ。そして、気が注いて女の方を見た。女の姿はもう見えなかった。捕卒は逃がしてはならないと思って、今度は腹を定めて室の内へ飛びこんで往った。女の姿は依然として見えなかったが、牀の傍に銀の包みを積みあげてあった。それは紛失していたかの四十九個の銀錠であった。
捕卒は銀錠を扛って臨安府の堂上へ搬んできた。許宣はそこで盗賊の嫌疑は晴れたが、素性の判らない者から私に金をもらったというかどで、蘇州へ配流せられることになった。
一方邵大尉の方では、約束の通り懸賞金五十両を出してそれを李幕事に与えたが、李幕事は義弟に苦痛を見せることによって得た金であるから、心苦しくてたまらないので、牢屋の内にいる許宣に面会して、その金を旅費に与え、李将仕と相談して、二つの手簡を持って往かすことにした。その手簡の一つは、蘇州の押司の范院長という者に与えたもので、一つは吉利橋下に旅館をやっている王という者に与えたものであった。
その日になると許宣は二人の護送人に連れられて牢屋を出た。府庁の門口には李幕事夫婦をはじめ、李将仕などが来て待っていた。許宣は涙を滴してその人びとに別れの詞をかわして出発した。