후리가나로 읽는 일본 고전
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らいほうとうものがたり
雷峯塔物語
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 雷峯塔物語(らいほうとうものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,606자 · 45화면
それは張河公という知合いの老人であった。許宣はうれしくてたまらなかった。
「張さん、張さん、おい張さん」
許宣の声が聞えたとみえて、船頭は顔をあげて陸の方を見た。
「おれだ、おれだ、張さん、湧金門まで乗っけてくれないか」
船頭は許宣を見つけた。
「ほう、主管さん……」
船頭は驚いたように言って艪をぐいと控えて、舳を陸にして一押し押した。と、舟はすぐ楊柳の浅緑の葉の煙って見える水際の沙にじゃりじゃりと音をさした。許宣は水際へ走りおりた。
「気の毒だが、湧金門までやっておくれ、保叔塔へ焼香に往ってて雨を喫ったところだ」
「そいつは大変でしたね、早くお乗んなさい、わっしも湧金門へいくところじゃ」
「そうか、そいつはちょうどいい、乗っけてもらおう」
許宣は急いで足を洗って舟へ乗った。船頭は水棹を張って舟を出し、舳を東へ向けて艪を立てた。
「もし、もし、船頭さん、すみませんが、乗せてってくださいまし」
ふくらみのある女の声がするので許宣は笘の隙から陸の方を見た。背のすらりとした綺麗な女が青い上衣を著た小婢に小さな包みを持たせて雨に濡れて立っていた。
「張さん、乗っけてやろうじゃないか、困ってるじゃないか」