후리가나로 읽는 일본 고전
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かみなりもんいほく
雷門以北
久保田 万太郎
久保田 万太郎의 雷門以北(かみなりもんいほく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,839자 · 44화면
なればこそ、先生「小使部屋の女王」のそうした無理を聞かなければならない筋合いをいろ/\そこにもっていたらしいのである。――そうと分って初めてわたしは安心した。――祖母もまたわたしに附添って、そのあとでは二、三年わたしより遅れて入学したわたしの妹に食ッついて、ときに矢っ張とも/″\その小使部屋で日を消す定連のなかの一人だったのである。
……ただそれだけである。それだけのことである。……といってしまえない、すくなくともそういってしまいたくないものを、わたしは、このなかからいろいろ探し出したいのである。――そこには、亜鈴だの、球竿だの、木銃だのをことさらに並べた白い壁の廊下……わたしの眼にそのさまが浮ぶのである。――青い空をせいた葭簀の日覆が砂利のうえに涼しい影を落している運動場……わたしの眼にそのさまが浮ぶのである。――唱歌の教場の窓に咲いた塀どなりの桐の花……そのけしきがいまわたしの眼に浮ぶのである。――そうしていま、煙もみえず、雲もなく、風も起らず浪立たず……黄海々戦の歌である……あなうれし、よろこばし、たたかい勝ちぬ、百千々の……凱旋の歌である……そうしたなつかしいオルガンのしらべが夢のようにわたしに聞えるのである……