일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんさいにっし

震災日誌

喜田 貞吉

喜田 貞吉의 震災日誌(しんさいにっし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,617자 · 40화면

아오조라 문고

流言蜚語しきりに臻るで、人心恟々、何が何だか少しもわからぬ。(追記。後になって判ったことだが、三十分間交通停止の命令も、本郷三丁目まで火事が来たとの警告も皆嘘であった。○○が抜刀で切り込んだなどというのは無論のことだ。)

かくして終夜極端なる警戒を続けて、戦々兢々の間に不安の夜は明けた。

この警戒について自分の宅の前で起ったところだけでも、珍妙な※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)話がかなり多い。前に記した刑事の抑留などもその秀逸の一たるを失わぬが、そのほかの二、三を後の笑い草にまで書き留めておく。

音羽の方からワイワイ泣きながら富士見坂の方へ行く十二、三歳の少女がある。「辻町へ帰るというのに竹槍を突きつけて私を殺そうとする」というのだ。可愛そうにその泣き声は、坂になるまで聞こえていた。

隣の天龍堂医院へ証明書を貰いたいと頼んで来た学生がある。「本郷へ帰るのに道々の関門で喰い止められて危なくてとても通行が出来ません。携帯の鑵詰やサイダーの瓶を見ては爆薬ではないか、揮発油ではないかと、到るところで内カクシまで調べられるにはやり切れませぬ」