일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きりのばんしゃ

霧の蕃社

中村 地平

中村 地平의 霧の蕃社(きりのばんしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 28,389자 · 57화면

아오조라 문고

それはひとつにはモーナルーダオという卓れた統率の才がいたからではあるが、ひとつには蕃人の智能が驚くほどすすんできたためである。事件が起きたのち、内地人の関係者たちは彼らに文化を与えたために生じた皮肉な結果に、深刻な苦笑をもらさざるを得なかった。

事件が起きた日、昭和五年十月二十七日。

朝まだ早く、辺りの山々が暗い闇につつまれている時分。

マヘボ駐在所の杉浦巡査が自宅に熟睡していると、突然表戸をたたく者がいる。眠い眼をこすりながら、巡査が不審な思いに枕の耳を傾けていると、つづいて頭目モーナルーダオの声が聞えてきた。

「運動会が始まるよ。もう起きなさい」

巡査は寝ぼけ声で答えた。

「煩いな。まだ早いじゃないか」

「早くないよ。遅いよ。もう運動会始まるよ」

あまり執拗にすすめるので、半信半疑で巡査はしぶしぶ布団をはなれた。そして、ネルの寝巻き姿のまま、表戸をあけた。

「なんだ、まだまっ暗らじゃないか」

ぶつくさつぶやきながら、巡査が一歩、表へ脚をふみだした――その瞬間であった。とっさにモーナルーダオの巨きな体がおおいかぶさるように組みついてきた。電撃に打たれでもしたもののように、巡査の五体は半醒の状態から醒めた。