후리가나로 읽는 일본 고전
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きりがくれいかほのゆけぶり
霧陰伊香保湯煙
三遊亭 円朝
三遊亭 円朝의 霧陰伊香保湯煙(きりがくれいかほのゆけぶり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 117,546자 · 234화면
男は鬚の生えて居る、眼のギョロリとした、鼻の高い、年紀三十四五にも成りましょうか、旅行洋服で、一方の手には蝙蝠傘とステッキとを一緒に持ち、片手には鞄を提げて居るを見て治平は驚きましたから、俄かに飛退き両手を突き、
治「これは入らっしゃいまし……何方かお客さまが」
と云われて女も驚きまして飛退きますと、
男「此の始末はマア何う云うもんか、呆れて仕舞うたなア……僕が僅かに十日許り東京に参って居た留守の間に、隠し男を引入れるとは実に怪しからん事じゃ……これ密夫貴様は何処の者じゃ」
といわれて治平は「はてな此の人は銀行に出ると云った阿兄か」と思いましたが、彼の女に向い、
治「此れは何処のお方で」
女「はい、貴方に対しては誠に済みませんが、私の良人でございますよ」
治「えゝ……御亭主」
と治平は真青になりブル/\慄え出すを見て、ガラリと鞄を投り出し、どたアりと大胡座をかいて、隠からハンケーチを取出し、チンと涕をかんで物をも云わず巻煙草に火を移し、パクーリ/\と喫みながらジロリ/\と怖い眼で治平の顔を見るばかり、此の時桑原治平の驚きは一方なりません。此の者は谷澤成瀬と申す