일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおきのしゅっきょう

青木の出京

菊池 寛

菊池 寛의 青木の出京(あおきのしゅっきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,513자 · 43화면

아오조라 문고

、なんだか質問をした。それは、雄吉にはなんのことだか、ちっとも分からなかったが、あくまで明快を極めた質問らしかった。それをきいていた杉本教授は、わが意を得たりとばかり、会心の微笑をもらしながら、青木の疑問を肯定して、それに明快な答えを与えたらしい。すると今度はまた、青木がにっこり微笑して頷いて見せた。頭のいい先生と、頭のいい青木との間には、霊犀相通ずるといったような微妙なる了解があった。クラス全体は、まったく地上に取り残されていて、ただ青木だけが、杉本教授と同じ空間まで昇っていったような奇跡的な感銘を、雄吉たちに与えずにはいなかった。ことにその頃は、ロマンチックで、極度に天才崇拝の分子を持っていた雄吉は、一も二もなく青木に傾倒してしまった。杉本教授が生徒としての青木を尊重する度合と正比例して、雄吉の青木に対する尊敬も、深くなっていった。

その上、青木の行動は極度にロマンチックで、天才的であった。雄吉は、ある晩十一時頃に、寄宿舎へ帰ろうとして、大きな闇を湛えている運動場の縁を辿っていると、ふと自分と擦れ違いざまに、闇の中へ吸い込まれるように運動場の方へ急いでいる青年があった。