일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおひげにひゃくはちじゅうさんにんのつま

青髯二百八十三人の妻

久生 十蘭

久生 十蘭의 青髯二百八十三人の妻(あおひげにひゃくはちじゅうさんにんのつま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,736자 · 28화면

아오조라 문고

ランドリュの名簿にある人名と十字架の組合せは、一九一四年の春から一八年の春までの五年間に二百八十三人の女性をまどわしにかけ、そのうちの百八十九人を始末したという意味だったら、いったいどういうことになるだろう。

十五世紀の中頃、ジル・ド・レェヌ男爵は、人民どもにブルタァニュのジョン六世の威風をしめすために、村々を廻って、意味もなく百五十人の幼児と十人の女を殺してみせた。ジル・ド・レェヌは律気な男だったので、ひとだのみをせずに、一人ずつ自分の手で絞り殺したのである。

ジル・ド・レェヌは、青光りのする楔型の黒い顎髯とともにペロオの妖精物語に取込まれて、「青髯と七人の妻」のモデルになった。人間史のおもてでは、一人の人間が自分の手で行なったこれが最大の殺人ということになっていたが、気狂い染みたジル・ド・レェヌでさえ、数においてはランドリュのそれには及ばない。ジル・ド・レェヌは、殺した人間の死体を大衆の前に投げだすだけですませたが、ランドリュのほうは、手のかかる殺人のあとで、たった一人で二百に及ぶ死体堙滅の大業をやってのけていたのである。

ガッファロはランドリュの手帳から写しとった二百八十三人の失踪者のリストを持って総監の部屋へ行った。