후리가나로 읽는 일본 고전
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ひぼんなるぼんじん
非凡なる凡人
国木田 独歩
国木田 独歩의 非凡なる凡人(ひぼんなるぼんじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,449자 · 17화면
げに桂正作は活きた西国立志編といってよかろう、桂自身でもそういっている。
「もし僕が西国立志編を読まなかったらどうであったろう。僕の今日あるのはまったくこの書のお蔭だ」と。
けれども西国立志編(スマイルスの自助論)を読んだものは洋の東西を問わず幾百万人あるかしれないが、桂正作のように、「余を作りしものはこの書なり」と明言しうる者ははたして幾人あるだろう。
天が与えた才能からいうと桂は中位の人たるにすぎない。学校における成績も中等で、同級生のうち、彼よりも優れた少年はいくらもいた。また彼はかなりの腕白者で、僕らといっしょにずいぶん荒れたものである。それで学校においても郷党にあっても、とくに人から注目せられる少年ではなかった。
けれども天の与えた性質からいうと、彼は率直で、単純で、そしてどこかに圧ゆべからざる勇猛心を持っていた。勇猛心というよりか、敢為の気象といったほうがよかろう。すなわち一転すれば冒険心となり、再転すれば山気となるのである。現に彼の父は山気のために失敗し、彼の兄は冒険のために死んだ。けれども正作は西国立志編のお蔭で、この気象に訓練を加え、堅実なる有為の精神としたのである。