후리가나로 읽는 일본 고전
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かばんらしくないかばん
鞄らしくない鞄
海野 十三
海野 十三의 鞄らしくない鞄(かばんらしくないかばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,653자 · 73화면
そういうへんな人形の力を借りなければ取出せない場所というと……」
田鍋課長にも、全く見当がつかなかった。
椿の咲く島
椿の花咲く大島の岡田村の灯台のわきにある一本の大きな松の木の梢に、赤革のトランクがひっかかっていた。
それを発見したのは、早起きをして崖っぷちで遊んでいた官舎の子供たちだった。それからみんなに知れわたって、騒ぎは絶頂に達した。
「誰があんな高いところまで登って、鞄をくくりつけでいったろう。不審なことだ」
まことに不審の至りであった。それを探究すべく、灯台の職員で、身の軽い瀬戸さんという中年の人と、その配下の平木君という青年とが、身を挺してその松の木をよじ登って行った。
両人は松の枝にひっかかっている鞄を、枝から取外すと、把柄に縄をしばりつけて、鞄を下へぶら下げて下ろした。下に集っていた連中はその鞄が下りてくるのを興味ぶかく見守っていた。その鞄の中から、赤い紐が二本ぶらぶらと垂れているのが、甚だ奇妙であったのと、その鞄が地面へつくと同時に、あたりが急にへんに臭くなったことが特記せらるべきだった。
松の木をよじ登った両人も下りて来て、その鞄が半分は自分たちのもののような顔で鞄のそばへ近づいたが、その臭気には顔をしかめずにはいられなかった。