후리가나로 읽는 일본 고전
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かばんらしくないかばん
鞄らしくない鞄
海野 十三
海野 十三의 鞄らしくない鞄(かばんらしくないかばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,653자 · 73화면
例の美男美女というのは、この烏啼と秋草らしいといわれる。研究所の同僚たりし人々は、確かに彼ら二人を、美男美女と認めているから、間違いないと、田鍋課長はいささか得意で、椅子の背にふん反りかえった。
帆村の興味は、そんなことよりも、大島の松の木にひっかかっていたお化け鞄と猫又の死骸と血染の細紐が、何を語っているか、それを解くことに懸っていた。
その年の春、ひどい海底地震が相模湾の沖合に起り、引続いて大海嘯が一帯の海岸を襲った。多数の船舶が難破したが、その中の一隻に奇竜丸という二百トンばかりの船があって、これは大島の海岸にうちあげられ、大破した。また乗組員の半数が死傷した。
この奇竜丸の救援に赴いた官憲は、はからずも、この船の構造や、乗組員の様子に疑惑を持ち、厳重に取調べた結果、この船こそ怪賊烏啼天駆の持ち船だと分り、そして天罰とはいえ重傷を負っている烏啼を、遂に他愛なく引捕えた。
このことは早速東京へ無電で連絡され、田鍋課長は再びこの大島へ急行して、烏啼を受取った。
烏啼はもう観念したものと見え、すべてをべらべらと喋った。
彼の行動は、大体帆村の推理したところに一致していた。