후리가나로 읽는 일본 고전
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かぜ
風
壺井 栄
壺井 栄의 風(かぜ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,702자 · 78화면
」
猫背の彼は、そのせいで声がつぶされでもしたようにめずらしいほど低い声であった。何事にも慎重で、修造の友人たちともなかなか親しまなかった。その皮肉な笑いを浮かべた顔は、うす気味悪く、まるで、ひけ目でもあるかのように茂緒は目をあわすことを避けとおした。ふしぎなことに修造は、倉島がきて以来、茂緒に甘い顔をした。どちらかといえば人前でそんなことのきらいな修造は、誰か人が泊るときなど、いつも自分のふとんに雑魚寝して、茂緒を一人ねかすのに、倉島の前ではわざとらしく茂緒と共寝した。倉島はすっぽりと、ふとんをかぶってねた。
修造が仕事に出かけたある日、倉島は縁側に立って空をながめるような恰好で、裁縫をしている茂緒にきいた。
「幸福ですか。」
「どうしてそんなこと、きくんですか。」
「いや、ちょっと気になったのでね。」
「…………」
「彼は、花柳病をもってますよ。知ってますか。」
「知ってますわ。でも、それがどしたんですの。」
「べつにどうもしないですがね。――井村は変りましたね。茂ちゃんが変えたんだろうな。」
彼はのどの奥で、女性的な、キキッというような、人を馬鹿にした妙な笑い声を立て、