후리가나로 읽는 일본 고전
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ガドルフのゆり
風の又三郎
宮沢 賢治의 風の又三郎(ガドルフのゆり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,150자 · 48화면
(ここは何かの寄宿舎か。そうでなければ避病院か。とにかく二階にどうもまだ誰か残っているようだ。一ぺん見て来ないと安心ができない。)
ガドルフはしきいをまたいで、もとの階段室に帰り、それから一ぺん自分の背嚢につまずいてから、二階に行こうと段に一つ足をかけた時、紫いろの電光が、ぐるぐるするほど明るくさし込んで来ましたので、ガドルフはぎくっと立ちどまり、階段に落ちたまっ黒な自分の影とそれから窓の方を一緒に見ました。
その稲光りの硝子窓から、たしかに何か白いものが五つか六つ、だまってこっちをのぞいていました。
(丈がよほど低かったようだ。どこかの子供が俺のように、俄かの雷雨で遁げ込んだのかも知れない。それともやっぱりこの家の人たちが帰って来たのだろうか。どうだかさっぱりわからないのが本統だ。とにかく窓を開いて挨拶しよう。)
ガドルフはそっちへ進んで行ってガタピシの壊れかかった窓を開きました。たちまち冷たい雨と風とが、ぱっとガドルフの顔をうちました。その風に半分声をとられながら、ガドルフは叮寧に云いました。
「どなたですか。今晩は。どなたですか。今晩は。」
向うのぼんやり白いものは、かすかにうごいて返事もしませんでした。