일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きがちたいをあるく

飢餓地帯を歩く

下村 千秋

下村 千秋의 飢餓地帯を歩く(きがちたいをあるく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,478자 · 31화면

아오조라 문고

しかも田圃の中の道路は、馬車と乗合自動車とにこね上げられて、雪と泥との河である。七割の納税不能者を持つというこの村では、道路の修繕費など、一文も出ないので、この通りの泥道であるというのだ。

私はここの泥道で、七戸町へ買いものに行って来たという一人の百姓の母親と道づれになった。母親は、二つぐらいの子供を、かくまきで包み背負い、手には、買いものの風呂敷包みを持っていた。そうしてその足には、大きな藁靴をはいていた。それはまるで、竹串へ八ツ頭芋を差したようであった。泥にまみれたまま、わら屑が、雀の巣のようにほうけ出し、藁靴というよりは只のわら屑を足のまわりに纏りつけたという風であった。長野県でも、新潟県でも、雪靴というのを見たが、それはもっと手際よく作ってあったのと思い比べて見て、私は、この地方の百姓達の無器用さ、というよりは、こんな藁靴にも非常に幼稚な原始性を発見して驚いたのである。背中の子供の手には、赤い風船が一つ、竹棒の先にふわふわしていた。私はこれを見てまた思わずほろりとした気持ちになった。で、私は、言葉をかけたのである。

「ずいぶん寒いですね」

事実、私の短靴の中の足も雪水に濡れて、ちぎれそうだったのだ。