일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きがちたいをあるく

飢餓地帯を歩く

下村 千秋

下村 千秋의 飢餓地帯を歩く(きがちたいをあるく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,478자 · 31화면

아오조라 문고

青森県庁では、いま、あらゆる努力と方法とで、救済方法を講じている。現に、去年の暮には、県会議員三十三名が、全部お揃いで上京し救済金の借り出しに奔走したとかである。その救済方法は、先ず、破産しかけている県下の銀行を救済し、そして、それに依って融資の道を開き県下の商工業者を救済し、そうして後、飢饉地帯の百姓達を救済するのだと私は聞いた。いや、そうじゃない。直接百姓達へ、金も融通するし、食糧も給与するのだ、とも聞いた。

夜道には日が暮れないそうだが、凶作地帯の暗黒は、只の暗黒ではないのだ。ということは、県当局者も充分御存じで、その一人は現にこう言ったのである。

「もしこの青森県下に、只一人でも、餓死者を出したなら、それこそ聖代の恥辱である。われわれは絶対に、聖代を恥辱せしめてはならぬ!」

私は、県下の百姓達と共に、この言葉に非常な信頼と期待を掛けよう。

(尚、秋田県北海道の惨状も記す筈であったが、紙面の都合で割愛する。其惨状は以上に依て推察して戴きたい)一九三二年一月十日

(昭和七年二月)