후리가나로 읽는 일본 고전
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まぞう
魔像
林 不忘
林 不忘의 魔像(まぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 131,494자 · 260화면
悲叫とともに、お妙は自害して散ったのだった。壁辰は娘の介抱もしたいが、刻は移る。そうしてはいられない。待っていた音松も、泪をかくして急き立てる。ついにうしろ髪を引かれる思いで源助町へ駈けつけ、騒ぎの真ん中へ飛び込んで、単身喬之助を縛したのだが――いよいよ大岡様の前へ引き出してみると、それは茨右近だったのである。壁辰はわざと右近を捕って、死んだ娘の心を察して間違いに事寄せ喬之助を逃がしたのだった。その喬之助は、音松と魚心堂の計らいで、源助町の乱闘の場から直ちに、呼ばれて来ていた妻の園絵とともに東海道を京へ落ちて行く。出発しようとすると、音松が呼びとめてさり気なく言った。
「お妙さんからよろしく」
お妙の死は知らせなかった。喬之助はニッコリ礼を返して妻の手を取って西へ急ぐ。早朝、忠相は非公式に右近を審べて、伊勢の名家の出と知り、山田奉行当時の友人の息ではあり、且つ人違いで当の喬之助ではないので、お絃とともに許してやる。凡ては忠相が一人で飲み込んで全事件を揉み消したのだった。二人は、忠相の情で姿を変え、数刻遅れて、同じ東海道を伊勢へと発足する。間もなく、喬之助と園絵、右近とお絃、二組の夫婦は、よく似た二人の良人を中に、過去の一切を笑い話として賑やかな旅をつづけて行く。