후리가나로 읽는 일본 고전
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まと
魔都
久生 十蘭
久生 十蘭의 魔都(まと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 293,999자 · 578화면
「へい、それが」
といって、鶴見組の若い者が十人ばかり、まるで大倫会の壮士のような恰好に化け込んで、幸田を襲撃に来た先刻の一件を物語り、
「同じ穴の貉が、なんで今日に限ってこんな妙な真似をするのか、どうしても腑に落ちません。お笑いになるかも知りませんが、何しろホテルも近いこってあり、これァ何か大きな筋合があるんじゃねえかと思いまして、それで電話でちょっとおやじに耳打ちして置いたんでございます。へい、ありようはこれだけなんでございますが、もう一つ妙なことは、真名古の旦那が直き直きに出張っているんです。池の傍を離れずにジット睨んでいたところを見ても、何かこれァよッぽど大層な訳柄があるんじゃないかと思われますんで」
といってキョロキョロと前後を見廻していたが、急に声をひそめ、
「おお、御覧なさいまし。今度はあんなところに立っています」
林が指さされた方を見ると、真名古は向い側の歩道の電柱の陰に腕組みをしながら凝然と突立ち、例のゾッとするような陰気な眼付で、警官隊に追われて門から溢れ出して来る群集の波を睨みつけている。
この時髪もおどろに押出されて来た二人の娘、ちょうど歩道の端まで来た時、小柄の美しい方の娘は街路樹の根に足をとられて、ツと舗道の上に膝をついた。