일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

まと

魔都

久生 十蘭

久生 十蘭의 魔都(まと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 293,999자 · 578화면

아오조라 문고

「口真似をするには及びませんよ。僕がこの部屋を出てから君は一体何をしたのです」

「何もしませんね。あなたがさっき呼鈴を押すまで私はあれからずっとあの長椅子に坐っていたのです」

「成程ね」

「しかし鶴子は寝室から出て行きました。私はあなたを送って行ったとばかり思っていたのですが」

加十はこれを聞くと急に尊大な眼付で安南王の面を瞶め、

「いや、鶴子嬢は僕を送ってなど来ませんでしたぜ。僕が帰る時立上りさえしなかったじゃないか。おお、君は嘘を言っている。とすると、やはり君が」

と大体こんな具合に、加十は急に刑事になったような気で、大して益もないことを詰問するのだが、煩わしいからその細節は省くことにして、さて安南王はといえば加十の失敬な饒舌をさして気にかけるふうもなく、椅子の中で優雅に上身を反らせながら空のコップを弄んでいたが、ほどなくそれを食卓の上に差し置くと静かに立上って客間の方へ行き、長椅子の上に投げ出してあった外套を取上げると悠々と腕を通し始めた。加十は驚いて、

「おやおや、何をしようてえんです」

「帰る仕度をしているところです」

「余り奇抜なことを言うのは止せ。