후리가나로 읽는 일본 고전
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まと
魔都
久生 十蘭
久生 十蘭의 魔都(まと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 293,999자 · 578화면
いずれも同じぐらいの年格恰だが器量は天地ほどの違い。
一人は眼に張りのあるスラリとした可愛らしい娘だが、片っ方はずんぐり肥えた見るからに気の重くなるような赭熊の娘。この方は先ほどから伸び上ったり首を縮めたりして、落着きなくキョロキョロとあちらこちらを眺め廻しているが、器量のいい方の娘は何か心配があるらしく、帯の間に右の手を差し込んでションボリと浮かぬ顔。やがて赭熊は連れの方に振り返り、まじまじとその顔を眺めると邪慳に舌打ちし、
「ちょいと、どうしたのさ、花ちゃん。何でそんな不景気な顔をしてるのさ。たまの休みだというのに妾まで気が滅入ってしまうじゃないの。およしよ、そんな顔をするのは」
と剣突を喰わせると、花子と呼ばれた方は大人しい娘と見え、逆らいもせずにニッコリと笑い、
「あら、御免よ。何だか今日は気が重くて、気にしないでちょうだいナ」
といってソッと溜息をつく。赭熊は聞き流してまた楽隊の方へ伸び上っていたが急に頓狂な声、
「ちょいと、御覧よ御覧よ、花ちゃん。何だか面白くなってきたわ」
花子と呼ばれた娘は顔を上げてその方を見ると、二人の警官が楽隊の方に近付いて行き、楽長らしい男に奏楽の中止を命じるふうだが一向命令に従わぬので、立腹した警官は一人はクラリネット、一人はコルネットの腕を掴んで円陣から曳きずり出した