후리가나로 읽는 일본 고전
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にしんぎょじょう
鰊漁場
島木 健作
島木 健作의 鰊漁場(にしんぎょじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,483자 · 49화면
そしてそれっきり家へは帰らなかった。――
街道をつき当ってそこを左へまがると、海はすぐ目の前だった。
小樽湾をかかえ込む積丹岬の突端が、とおく春の日ざしのなかにかすんで見えた。日本海の上を渡ってくる潮風は大きなうねりをうって吹き抜け、積丹岳につづく連山につきあたってごーっと鳴った。源吉は荒い潮風に吹きさらされて立ち、長い間忘れていた磯の香を胸をひろげて心ゆくまで吸った。浜べは波打際の近くまで雪がなだらかな傾斜を見せて積ってい、鰊場の除雪作業がまだ始まっていないことを示していた。それは彼にかなりの安心をあたえた。
大丸の事務所はすぐにわかった。白壁の土蔵に隣り合った二階建で、低い家並みからぽつんと切りはなされて立っていた。源吉はその前まで行って立ちどまると、ちんと音をさせて手洟をかんだ。それから腰の手ぬぐいを取って前をはらい、戸口をあけて土間へはいって行った。案内を乞うと、出て来たのは漁場の帳場であろう、黒羅紗の厚子を着た四十前後の男であった。くどくどと述べ立てる源吉のいうことをだまってきいていたが、その言葉の切れるのを待って、
「鰊場かせぎしたこたアあんのか?」