후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,957자 · 114화면
お十夜! こんにゃく問答をしている場合ではあるまい、すぐに行こう!」
自来也鞘の下緒をしごいて、一角が性急にそこを出たので、孫兵衛もまた、周馬をすてて梯子を下り、周馬もまた、いやおうなくついて、宿の外へ飛び出した。
深夜、人なき浴槽に身をひたして、こんこんと噴きだす温泉のせせらぎに耳心を洗いながら、快い疲れをおぼえていた法月弦之丞は、やがて湯から上がって衣類をつけなおした。
常木鴻山と松平左京之介のほかは、誰も知らぬまに、代々木荘を出立したかれである。日程にすれば、もうとくに美濃路に入っている筈だが、道者船にのりあわせるには、向うでだいぶ待つことになるので、わざと道を迂回して、屋代上田などに旧知の剣友をたずね、さながら的なき旅をするもののように、今日も夜にかけて峠を越え、この温泉町に辿りついたのを幸いに、自然の報謝をうけて、旅の垢を洗っていたのだ。
さて、久しぶりに爽快な気を味わったが、時刻はいたって都合が悪い、もう夜半もすぎてやがて五更になる頃おい、宿をとる間はなし、といってこれから塩尻の高原へかかるのも早過ぎる気がするし? ……。
ままよ、かりそめにせよ、普化僧の法衣を借りてある以上は、樹下石上も否むべきではない。