후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(一)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(一)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 262,100자 · 523화면
帯も流行の伝九郎好み、羽織の紐とておろそかではない。だいぶ江戸ふうにかぶれたところがある。お綱好みの迎合をやらかし、これでお綱が参らなければ、また一工夫という腹だろうが、さりとはお十夜、どこまで根のいい男だろう。
しかしながら孫兵衛自身は、決してさまで精根を費やしている様子もなく、むしろ、精根のやり場に困っている姿だ。
そうだろう、あの好色なお十夜が、お綱を見てから禁慾同然、ボロ買いをせず辻斬りも無駄にはせず、かつ、職業というものがない。すべての精と力と時間とを、お綱を手に入れることだけに懸っている。無論、妻恋にあるお綱の家も、執念くうかがっていたのであるが、遂に今日までいい折がなかった。
そのうちに、お綱が時々、挿花の外稽古に出るような姿をして、紀州屋敷の仲間部屋に、賭博ごとをしに行くという話。今日も、紫被布を着たその女が来ていると聞いて、お十夜はただちに出向いて行った。
ところが、その日お綱に酷い落ち目が続いたため、金の工面をしに行くといって帰ってしまった、という後であった。その金の工面の行き先を糺すと、同じく、ここへしばしば来たことのある甲賀組の旅川周馬。