후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
「この斬り口を見ろ! すごいやつだ。とても唯の曲者ではない」
「ことによるとそいつの正体が、法月弦之丞なのではないか」
「う……うム? ……それも大きに」
と、やや背すじの寒さを感じてどよめいていると、
「何じゃ、何かあったか!」
と駆けてきた者がある。
「や、森啓之助殿――」と輪をくずして後ろを見ると、啓之助と一緒にきた竹屋三位卿、七、八間離れた所に、お久良の持ち添える提灯をうけて立っている。
宵のうちから、この埋地の闇に怪しい編笠の侍が出没して幾人かの原士が斬られたという話を聞いて、啓之助は小首をかしげながら、それを三位卿に囁いた。
「ふウむ? ……」
と思い当たる様子もなく、
「何奴だろう」
と彼のつぶやきも同じであった。
「有村様……」と啓之助、袖知らせをして、お久良の側を離れながら、
「――手口を見るとすばらしく腕の確かな奴なそうで、或いは、それが弦之丞ではないかと申しおりますが」
三位卿の思判も少し錯覚にとらわれてきた。
お久良の部屋から密かに運び出されたつづらこそ怪しむべしと目星をつけてきたが、原士の言葉を綜合すると、またその深編笠の正体も怪しまざるを得なくなる。