후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
そして親船のほうへ足を向けてくると、お久良が提灯をかざして呼んでいる。
ぼウ、ぼウ、ぼウ……と出船の貝がゆるやかに鳴りだした。折から潮も満々と岸をひたしてきて、夜はちょうど五刻半ごろ、大川の闇は櫓韻にうごいてくる……。
合図の貝ぶれと一緒に、二百石船の胴の間はいちどきに人をもって雑鬧してきた。船頭絞りの水襦袢をつけて帆役や荷方、水夫や楫主が、夜凪をのぞんでめいめいの部署に小気味よくクルクルと活躍しだす一方には、手形を持って便乗する商人だの、寺証をたよりに乗る四国詣り、城下へ帰る武士、諸州巡拝の山伏、人形箱を首にかけた阿波祭文、そのまた雑多なものがドカドカと混み入って、潮除けの蔀をめぐらした胴の間へ埋まった。
阿波には他領者の入国禁制がかなりきびしく行われているが、やはりそこを郷土としている者、是非の用務がある者、信仰に国境なしと踏み歩く行者たちは、皆なんらかの縁故や手づるを求めて是非にもこうして渡るものとみえる。いや、平常の便船がないだけに、こういう場合は、いっそう人が混むのかも知れない。何しろかなり多くの頭数であった。その中には、森啓之助が人しれず気に病んでいるところの艶な女と合羽をかぶった仲間も、混雑にまぎれて後ろ向きに座をしめていた。