후리가나로 읽는 일본 고전
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なるとひちょう
鳴門秘帖(三)
吉川 英治
吉川 英治의 鳴門秘帖(三)(なるとひちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 261,216자 · 521화면
「お屋敷を出た後に、たいそうひどいご病気で難渋していらっしゃるというお噂は聞きましたが」
「しかし、今夜は、きまりが悪いも面目ないもいっていられない急用で、山科から急いできたのだ。三位卿はいるか?」
「先頃からお越しでございます」
「……どう考えても、あの人には会えない」
「なんぞ火急な御用でも?」
「お家の興亡にかかわるほどの大事をお告げしに来たのだ、あの、天堂は」
「剣山で御最期です」
「えっ、一角が死んだ? フーム、そうか。孫兵衛はどうしているな?」
「いらっしゃいまする」
「じゃ、気の毒だが、ちょッとここまで顔を貸すように伝えてくれないか」
そう頼んで、塀の蔭にうずくまっていた。
啓之助が何か火急なことを告げにきたと聞いて、孫兵衛は、何かというふうに、奥から出てきた。
ふたりは、ちょろちょろと水のせせらぐ小溝の縁にしゃがみあって、足のしびれるほど長い時間を費やしている。
「もういちど、お船手へ帰参のなるように運動をしてくれぬか」というのが、啓之助の要求するところで、その代りに、旅川周馬の行動について、かれが山科で、ふと知り得たところは、残らずその媚に話してしまった。