후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
その頃の禅林寺は、本堂の藁葺は崩れかかり、鐘楼の鐘は土に置いてあり、ひどく荒れ果てた様子でした。今は住職の努力で立派に再建されています。墓地の隅には、向島に住み始めた頃に祖母が郷里から土を取寄せて、標ばかりに建てた石がまだあって、小さい祖母の姿をさながら見るようです。
根附
小金井はこれという道楽のない人でした。時候のよい時に静かな田舎を散歩する位なものなのです。物事は非常に丁寧でしたが、器用ではありません。同じ解剖教室に今田束という人がいられました。それはまた器用な人で、同じ標本を造るのにも鮮かな手際を見せられるので、ひどく感心しておりました。一緒に向島のボートに行ったり、その帰りに浅草辺を散歩したりするのでしたが、明治二十二年の秋でしたろう、急の病気でお気の毒にもお亡くなりになりました。お形見だといって、遺族の方から根附を二つ下さいました。木彫の馬と牛とでしたろう。それがひどく気に入って、つくづく眺めておりましたが、いつまでも飽きないと見えて、後には机の上に置いてありました。
或時何かの会があって夜帰った時、すぐに服を脱がず、かくしに手を入れて、何か握って笑っています。