후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
少し落附いて子供を見てくれるような人があったらと心懸けていますと、森の於菟さんが里子に行っていた平野という家の老婆が世話好きで、田舎の方に心当りがあるというので頼んで置きましたら、或日のこと、三十近い女が大きな荷物を男に背負わせて来ました。背が高くて、丈夫そうで、丸髷を綺麗に結っていました。それがはつでした。顔の道具も大きく、がっしりしていて、頼もし気に見えます。夜具蒲団に大きな行李、それに風呂敷包も二つ三つという荷で、それを下した時は、「お嫁入のようだね」といったことでした。
はつは早速そこらを片附け始めて、自分の家へでも帰ったかのように働きます。小さな女の子をかわいがるものですから、すっかりなついて負われます。
「まあ、負んぶなどして」といいますと、「大木へ蝉が止ったようでしょう」といって揺すぶるので、「大木へ蝉、大木へ蝉」といっては取りつきます。
このはつは大宮在の土地でも相当な農家の娘で、町の大きな染物屋に嫁いで、女の子二人の母親となって、もともと気性の勝った女だったものですから、一人で切廻していました。けれども亭主は善良というだけの人で、継母が一人あり、手不足だというので、継母の縁続きの少女を雇ってから、家の中にいろいろ面白くないことが起り、はつも家出をしようと思立ちました。