후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
小金井 喜美子의 鴎外の思い出(おうがいのおもいで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 127,675자 · 254화면
それに父の病家は近くが多く、車で行くのは田舎ばかりですから、女の子の供にはあれがよかろう、ということになりました。与吉の家内はいつも勝手の手伝いに来るので、張物や洗濯も上手にします。人の噂では、商売をしていたとかいいました。器量もよくないし、髪の毛の薄い小がらな女でしたが、正直なので母は喜んで使われました。与吉のことを、いつでも、「よきさあ、よきさあ」と呼びました。その頃学校は方々へ移る時で、上野の両大師の際へ引越したので、千住から通うのには近くなったので好都合でした。尤もそれも少しの間で、また一橋へ引移り、ついに卒業まで、車でそこへ通ったのです。
今まで噂に聞いた道々を、毎日車で通います。野菜市場の混雑を過ぎ、大橋を渡って真直に行けば南組の妓楼の辺になりますが、横へ曲って、天王様のお社の辺を行きます。貧民窟といわれた通新町を過ぎ、吉原堤にかかりますと、土手際に索麺屋があって、一面に掛け連ねた索麺が布晒しのように風に靡いているのを珍しく思いました。兄のいつもお話になった秋貞という家の前は、気を附けて通りますが、それらしい娘はつい見うけませんかった。