후리가나로 읽는 일본 고전
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しぎつき
鴫つき
寺田 寅彦
寺田 寅彦의 鴫つき(しぎつき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,978자 · 4화면
汗をふきふきついて行った。道の上で稲を扱いている。「御免なさいよ。」「アイ御邪魔でございます。」実際邪魔であるので。要太郎を見ると向うの刈田の中をいかにも奇妙な腰付で網の中程を握って走っている。すると精が「居る居る――要太郎があんなに走り出したらきっと鴫が居る」と云う。なるほど要太郎は一心に田の中の一点を凝視めてその点のまわりを小股に走りながらまわっている。網の竿をのばしたと思うと急に足を早めて網を投げた。黒いものが立つと思うと網にかかった。バタ/\している。要太郎も走る。精も走る。綺麗な鴫だ。ドレドレと精は急いで受取って足を握って羽をバタ/\さす。「綺麗な鳥よ、綺麗ジャノー。」「遁しちゃ厭でございますよ。」「ニガスモンカ。」早く殺さないと肉が落ちると云うので要太郎が鳥の脇腹をつまむと首がぐたりとなった。脆いもので。これが手始めでそれからは取るは取るは、少しの間に五羽、外に小胸黒を一羽取った。近頃このくらい面白かった事はない。「今晩鴫の御化けが来るぜ。」「来たら脇腹をつまんでやらあ。」(明治三十四年九月)