후리가나로 읽는 일본 고전
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むぎのめ
麦の芽
徳永 直
徳永 直의 麦の芽(むぎのめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,532자 · 10화면
「これでよし、よし……」
野良着をつけると、善ニョムさんの身体はシャンとして来た。ゆるんだタガが、キッチリしまって、頬冠した顔が若やいで見えた。
「三国一の花婿もろうてナ――ヨウ」
スウスウと缺けた歯の間から鼻唄を洩らしながら、土間から天秤棒をとると、肥料小屋へあるいて行った。
「ウム、忰もつかみ肥料つくり上手になったぞい」
善ニョムさんは感心して、肥料小屋に整然と長方形に盛りあげられた肥料を見た。馬糞と、藁の腐ったのと、人糞を枯らしたのを、ジックリと揉み合して調配したのが、いい加減の臭気となって、善ニョムさんの鼻孔をくすぐった。
善ニョムさんは、片手を伸すと、一握りの肥料を掴みあげて片ッ方の団扇のような掌へ乗せて、指先で掻き廻しながら、鼻のところへ持っていってから、ポンともとのところへ投げた。
「いい出来だ、これでお天気さえよきゃあ豊年だぞい」
善ニョムさんは、幸福だった。馬小屋の横から一対の畚を持ってくると、馴れた手つきでそのツカミ肥料を、木鍬で掻い込んだ。
「ドッコイショ――と」
天秤の下に肩を入れたが、三四日も寝ていたせいか、フラフラして腰がきれなかった。