일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

たそがれ

黄昏

宮本 百合子

宮本 百合子의 黄昏(たそがれ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,500자 · 29화면

아오조라 문고

「どうしたの?」

「――阿母(おっか)さん、今夜はいそがしいの?」

「別にいそがしいってことはないけれども、丁度夕御飯にかかったところだからね。――でもいいじゃあないかお上りよ」

「ええ……奥様はいらっしゃるんでしょ?」

のぶ子は、そう云いながら中に入り、母親の鍋をあつかっているところとは一段低い流し元に立った。そして、

「あのね、実はね、阿母さん」

と、声を低め、伏目になって母の手許を見ながら云い始めた。

「麹町まで一寸一緒に来てお貰いしたいんだけれど……」

「麹町へ?」

おくめも、いつの間にか小声になって娘の近くに顔をよせた。

「何かあったのかい?」

「何ってこともないんですけれど――姉さんがね、こっちへ阿母さんが来ているのにちっとも顔出しもしないで、義兄(にい)さんに済まないって怒るんですもの」

「…………」

おくめの、久しく剃刀(かみそり)を当てない眉の辺(あたり)には、明に躊躇の色が漲った。麹町というのは、長女のふさ子の嫁入っているところであった。良人は内務省の小役人をしてい、家では内職かたがた薬局生を置いて薬種屋をしている。そこから、看護婦養成所にいるのぶ子は再々学資の補助を受けているのである。